シロ(♂)3歳、ユキ(♀)9ヶ月齢 の頃でした。
最初は犬猿の仲だったシロとユキもすっかり仲良くなり、
同じケージで仲睦まじく生活をしていました。
ユキもそろそろお年頃、シロも発情するそぶりを見せ始め、
飼い主は妊娠について考えるようになります。
大抵はユキに逃げられていたので、大丈夫だと油断していたのがいけなかったのか。
何匹も子供が産まれたら家では世話できないということで、
シロに去勢手術を受けさせることにしました。
そこで、動物病院で術前検査をしてもらいました。
しかし血液検査の結果、血糖値が高くて、手術は見送りになりました・・・
動物病院から帰ってきて、シロをケージに入れると
シロは激しく発情し始めました!
ユキを追い回して、力づくで押さえて、交尾を試みます。
何度逃げられても諦めることなく、追いかけては捕まえ、逃げられの繰り返し。
そのうち、何度か性交が成功しそうになります^^;
このままでは本当に妊娠してしまう!と
シロをキャリーケースに入れて、引き離すことにしました。
しかし、シロは「ぷぷぷぷ、ぷーぷーぷーぷー」と鳴き続けて止まりません。
何を血迷ったか、飼い主は不憫に思い、シロを再びユキのケージに戻しました。
軽率な行動でした・・・
その翌々日の朝、ケージ掃除をする際に白いものが落ちているのを発見しました。
ネットで画像を見たことがあったので、すぐにわかりました。
「膣栓」です。
交尾が終わった後に、他のオスに邪魔されないように
オスがメスの膣内に液体を流し込んでフタをするそうです。それがメスの膣から落ちたもの。
シロは無事に事を終えたのでしょう・・・。
これで、妊娠の可能性はぐんと高くなりました。
*妊娠発覚
膣栓を相方に見せて、「ユキ、妊娠したかもしれないよ。どうしよー」
などと不安半分、期待半分で話していました。
シロとは相変わらず同居させていました。
シロはそれ以来、激しく発情することもなく、2匹は穏やかに暮らしていました。
チンチラの妊娠期間は111日。妊娠が発覚するのはまだまだ先になりそうです。
交尾してから2カ月が過ぎた頃、ユキの様子が変わってきました。
横になって寝ている時間が多くなりました。
それは日に日に増えていき、多少動きも鈍くなった気がしました。
これは本当に妊娠しているかもしれない と飼い主たちも思いました
お腹を触ると少し張っている感じ。
何かお腹にいる感じもしますが、
妊娠前のお腹なんて触ったことがないので比較できない(T‐T)
気のせいか体型もふっくらしてきました。
この頃からユキの出産が楽しみになってきました。
チンチラの赤ちゃんの動画を見ては、こんな可愛い子たちが産まれるのかと
ワクワクしていました。まだ確定もしていないのにね。
母親は明らかに、餌を多く食べています。
お腹の子供のために、良質のたんぱく質やビタミン、ミネラルが
いつもよりも必要になります。
ペレットを沢山あげました。
しかし、おやつのあげすぎは良くないようです。
牧草も今まで通り、しっかり与えます。
交尾から80日を過ぎた頃、動物病院に行き、妊娠しているかどうか
超音波で検査してもらいました。
子宮の中に何かあるのがすぐに分かりました。
「(子供)いますね〜」
妊娠確定です
「ユキちゃん、お母さんになるんだね^^」 と看護師さんも温かい目で見守ってくださいました。
何匹いるかどうかは、残念ながら分からないそうです。
もう少し経ってからレントゲンで見ると分かるそうでしたが、結局病院には行きませんでした。
その時のエコー写真です
検査の際にゼリー状の液体を塗られたので、お腹が湿っています
今のケージでは、子供が簡単に逃げ出せるので、子育て用のケージを購入しました。
飼い主たちは自分の子供が産まれるかのようにワクワクしています。
妊娠100日を過ぎると胎動も感じられるようになってきました。
(注意深く触診すれば、実際はもっと前から分かったかも)
出産1週間前ごろになると、「乳頭が伸びてくる」と飼育書やネットで見かけましたが、
ユキの場合は5mmぐらいでした。
彼女はまだ1歳と若く、初産だったので、これでも伸びていた方なのかも・・・。
出産を2回経験したチンチラは、15mmぐらいまで伸びていたそうです。
出産前日のユキの乳首 あまり伸びてない
初めてペットの子供が産まれるのが嬉しくて、
私も相方も職場の人に言いふらしていたらしい・・迷惑な飼い主たち。
仕事がある日に出産が始まったら休ませてもらうように言っていた
親バカな飼い主。
まれに難産になり、動物病院での処置が必要なことがあるようなので。
この頃のユキの体重は、650gでした。
普段は520〜530gだと思われます。
実は妊娠前は測定したことがなく、出産後に測りました^^;
出産前日の夜11時ごろ。今見ると、腰が引けている
この時から陣痛の予兆があったのか・・・ 全く気づきませんでした
*ついに出産当日
ぴったり妊娠111日目。
朝起きて見てみるとまだ産まれていませんでした。
飼い主は隣の部屋の布団に入り2度寝zzz
9時ごろだったでしょうか。
高い声で、「キューキュー」だか「ぴーぴー」 だか聞えてきます。
寝ぼけていた飼い主は、きっとユキの出産が始まったと思い、
飛び起きると・・・
小さな濡れネズミが産まれていました!!
つつつついに、 ユキ偉いぞ!
あの女王ユキがちゃんと産むとは!(飼い主も信用していなかった)
きっと痛かっただろう、つらかっただろう
飼い主のアホー!せっかく家にいたのだから、出産風景を見れただろうに・・・
これがチンチラの赤ちゃん・・・・・・?
掃除前なので汚れています><
父親は心なしか、嬉しそうでした。
自分の子供だと分かるんですかね。子供に威嚇することなく、見守っていました。
急いで子供と母親を隔離するためにケージを組み立てました。
邪魔になるので、まだ組み立ててなかった^^;;
子育て用のケージに移すが、母親はいきなり狭い所に入れられたものだから
ジャンプして暴れまくる。
子供が踏みつぶされてしまう危険性があったので、一旦元のケージに戻しました。
早く子供の体を舐めたり、母乳を与えてもらいたいのに、焦ってしまいます。
出産予定日の数日前から子育て用のケージに母親を移しておくのが良いそうです。
また一つ勉強になりました
父親のシロを狭いケージに隔離しました
この巨体に踏まれたら危険だ!!
母親はいつまで経っても子供の世話をしようとしない。
初産なので、恐れていたことが起ころうとしているのか・・・育児放棄?
かかりつけの動物病院に電話して聞いてみると、
まだ(何匹か)産まれるかもしれないとのこと。
初産なので母親自信もびっくりしているだろうと。
出来るだけ母親に子供を近づけて下さいと助言をもらいました。
*室温に注意
母親は子供にあまり興味がない様子。
仕方ないので、飼い主はティッシュで子供の濡れた体を拭きました。
チンチラはウサギほどは、子供に触れても母親は怒らないようです。
ユキも全く怒りませんでした。
しかし、生後2、3日は触るのは必要最低限に留める方が良いかも。
この時は3月。長野はもちろんまだ寒いので、
エアコンとコタツで室温を高めています。
まだ体温調節が上手でない子供のことを考えると、
冬でも室温20℃以上は必要かなと思います。
暖房代はかかるけど、可愛い子供のためなら、ね
夏場は、クーラーは必須でしょう(北海道や高冷地などの涼しい地域以外)
いつもは28℃ぐらいで生活させている飼い主さんたちも
この時は、25℃ぐらいまで下げた方が良いかもしれません。
もちろんエアコンの冷たい風が直接当たらないように・・・。
*2匹目誕生
そのうち、母親は巣箱に引きこもり、いきむような姿勢を取ってます。
最初の子供を発見してから30分ぐらい経っていたと思います。
最初の子供を心配しすぎて、またしても2匹目の誕生の瞬間を見逃しました(++;
2匹目も無事に出産。
1匹目は眠いのか、もう疲れてしまったのかあまり動かない。
これから心配・・・。ユキよ頼むからお世話しておくれ。
2匹分の体をしっかり拭いて、後はユキにお任せ。
人工哺乳用のミルク(うさぎ用でしたが)も用意してありました。
それにしても、毛色が黒い。
濡れているせいなのか、
両親(パイド×ホワイト)からグレーのチンチラが産まれたのか?
どんな毛色になるか楽しみです。
この先は子育てのページに移りたいと思います・・・